香蘭社磁器の美しさは世界が認めた

香蘭社は佐賀県・有田に本社がある有田焼の伝統を継承する磁器メーカーですね。
香蘭社の気品ある陶磁器は「香蘭社調」、「香蘭社スタイル」とも呼ばれ宮内庁御用達の品にもなっています。
結婚内祝いの品などとしても人気が高いようです。
また香蘭社磁器コレクターの方も多いらしいですね。
この香蘭社、明治時代から昭和初期にかけて開催された万国博覧会で金賞を総なめにしているのです。
明治9年フィラデルフィア万国博覧会で褒状を受賞したのを皮切りに、明治11年パリ万博で金賞、明治21年バルセロナ万博で金賞。明治42年、アラスカ、ユーコン太平洋博覧会ではグランプリを受賞。明治43年日英万国博覧会でも、グランプリを受賞。大正4年パナマ太平洋万博でもグランプリ。昭和5年リエージュ国際博覧会でもグランプリと、世界中に香蘭社の磁器の美しさを知らしめたのでした。
この世界も認めた香蘭社の磁器を実際に見てみたいと思われる方は全国の有名百貨店及び東京銀座、大坂新町、福岡博多、佐賀呉服元町、有田本店のショールームに足を運ぶことをお勧めします。

香蘭社の最先端分野の開発

香蘭社と言うと「香蘭社調」の優美な磁器を思い浮かべますが、電線などの絶縁や支持に使われている磁器製の碍子(がいし)を日本で最初に作ったのが香蘭社です。1870年のことです。
1877年には磁器、碍子製造の貢献に対し、大久保利通内務卿から「名誉の賞」を贈られたそうです。また香蘭社は耐熱、耐蝕性に優れ高い硬度を持つファインセラミックスも製造しています。
ファインセラミックスはスペースシャトルから人工歯根などの医療品として幅広く利用されているものなのだそうです。
このファインセラミックスの「耐熱衝撃性と耐摩耗性が大幅に改善されたファインセラミックス長繊維―鉄鋼系材料の開発」の研究を1997年〜2003年に鹿児島大学・大学院理工学研究科末吉研究室と新日本製鉄、三島光産、そして香蘭社で共同研究を実施していたとのことです。
伝統ある磁器のメーカーである香蘭社ですが、最先端分野へも力を入れているのですね。
香蘭社には研究開発部があり、碍子を利用したリサイクル商品の室内ガーデニング用の人工軽石「楽癒石・セラーズロック」を開発しました。

香蘭社の赤絵工房

香蘭社スタイルとは、有田焼の白く硬い透明な生地に優雅な染め付けと華麗な赤絵を配した典型的な文様をあしらった、伝統の有田色絵磁器を進化させたものです。
香蘭社の磁器の絵柄には薔薇の花をあしらった「ローズガーデン」。小さな実をつけた「野ぶどう」。可憐な蘭の花が描かれた「蘭のいろどり」など有田焼の伝統を継承しつつも現代風のデザインが香蘭社スタイルと呼ばれ、多くのファンを獲得しているのでしょう。
香蘭社は赤絵町に工房を持っています。赤絵町は約300年前、高品質の色絵磁器を創るため、赤絵付け師を一箇所に集めた場所。つまり有田焼の聖地ですね。
この赤絵町の香蘭社工房では,有田焼の伝統様式にとらわれない新しいオリジナル色絵磁器が創られています。ここから香蘭社スタイルの磁器が誕生するのですね。
この香蘭社赤絵工房では商品が陳列されていて購入もでます。
2階にはティールームがあります。ここから絵付けの様子を見ることができるようです。
香蘭社のカップでお茶を飲みながら、香蘭社の絵付けを見る。贅沢な時間ですね。


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